タイガーの苦悩
2018年05月25日
スポーツプラス健康コラム
タイガーの苦悩
世界一のプロゴルファーとして知られるタイガー・ウッズ(34歳)が不振に喘いでいます。 2000年から2009年にかけて、圧倒的な飛距離と、 卓越した技術で世界中のゴルフファンの心を掴んで離さなかった天才は、 30歳を越えてから、明らかにパフォーマンスが落ちています。 2010年には愛人が沢山いたために離婚し、2011年には試合中にハーフ42を打ち、膝の痛みのため棄権しました。 健康状態も家庭状態も最悪で、ゴルフの成績も最悪です。余りの凋落に目を覆いたくなる様な惨状です。 なぜこの様なことが起きたのかについては、様々な意見がありますが誤った筋力トレーニングが挙げられると思います。 21歳でマスターズ優勝をした頃のタイガーは、細身でしなやかな筋肉持っていて、圧倒的な飛距離を誇っていました。 20代 後半から、筋肉トレーニングを経て、タイガーの腕や脚は明らかに筋肉で太くなりました。 その結果、逆に飛距離もゴルフの成績も落ちて行きました。 上腕二頭筋や大胸筋といった表層筋はボディービルディングなどの筋肉を見せる競技においては重要ですが、 ゴルフなどの筋肉を使う競技では、むしろ外から見えない深層筋が重要な働きをします。 深層筋が支柱となり、表層の収縮でクラブが加速するゴルフスイングで用いられる主要な筋肉は以下の通りです。 ・深層筋 deep muscles (1)回旋筋板筋群 rotator cuff muscles (2)脊柱起立筋群 spinal erector muscles (3)腸腰筋 illiopsoas muscles ・表層筋 superficial muscles (1)僧帽筋 trapezius muscle (2)広背筋 latissimus dorsi muscle (3)外腹斜筋 external abdominal muscle 日本女子ツアー50勝を誇る不動裕理プロ(34歳)は、どちらかといえばアスリートには見えない肥満体型ですが、 卓越した技術と圧倒的な安定感で、勝利を重ね続けています。 体型も20代の頃とほとんど変わっていませんが、飛距離はむしろ伸びているそうです。 また、彼女は毎年多額の寄付していることでも知られ、 応援する人の数は、年々、増えています。アメリカツアーのトップであるタイガーウッズが復活する秘訣は、 日本女子ツアーのトップである不動裕理選手の中にあるのではないでしょうか。 深層筋トレーニングと陰徳という外からは見えないものが重要なのでしょう。
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