夏の水分補給
2018年05月25日
スポーツプラス健康コラム
夏の水分補給
スポーツの最中に飲むのに最適なのはどれでしょうか? A 水 B 水と塩 C 麦茶 D 緑茶 E コーヒー F ビール G スポーツドリンク 運動中の水分補給というのは、脱水症の予防に重要です。 水分・塩分・糖分の濃度について考えてみましょう。 発汗によって水と電解質が失われますが、汗の塩濃度は血液の半分なので、 それほど塩化ナトリウムの喪失は大きくなりません。 発汗による脱水には塩と水を摂取しなければならない、ということで塩を舐めることを勧める方もいますが、 普通に食事を取っている限り、塩分を特に摂取する必要はありません。 高血圧症の方には、積極的な塩分摂取はむしろ有害です。 ゴルフのハーフラウンドの後、昼食時にビールを飲む人は多くいますが、これも危険でしょう。 ビールには利尿作用があるので、脱水を悪化させる可能性があります。 またゴルフはちゃんとしたスポーツですから、ラウンドを終えて家に帰ってからビールを飲んだほうが良いと思います。 真夏のゴルフであれば7時間で2リットル以上の水分補給が必要ですが、 スポーツドリンクを2リットル飲むのは危険です。 スポーツドリンクには糖が含まれており、2リットルも飲めば、糖の過剰摂取となり、 高血糖または糖尿病の悪化を起こすからです。 熱中症の予防には、冷たいお茶が最も効果的です。薬膳の研究によれば、ただの冷たい水より、 冷たいお茶のほうが体温を下げる効果があるそうです。 ただし、緑茶には、コーヒー以上のカフェインが含まれているので、2リットルの緑茶を飲むのはあまりよくありません。 お茶は体にいいからガブガブ飲むのはあまりよくありません。水を2リットル飲むのはなかなか大変ですから、 カフェインが入っていない麦茶を、冷たく冷やして飲むのが夏の水分補給には最適といえます。 夏には冷たい麦茶という昔ながらの日本文化はとても理に適っているようです。
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