パーソナルトレーナー 出張 派遣:コラム

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うつ状態


うつ状態、不安、怒りなどのネガティブな感情から生じる慢性の心理的苦痛は、認知機能の低下を生じることが分かってきています。うつ状態とは何でしょうか。

気分が憂うつだとしても、その感じ方は人それぞれに異なるはずです。その原因も様々なはずです。原因がはっきりしていて、いわゆる感情の反応としてうつ状態になったり、不安になったりすることもあります。この場合は原因となるものを克服していくことが、改善につながるのだと考えます。いわゆる「うつ病」は、このような何らかの原因への感情の反応で生じるうつ状態とは区別すべきものです。

「うつ病」は意欲や興味・関心が低下し、食欲や睡眠といった生命機能の低下を伴い、心に感じる変化と同時に体にも色々な変化を感じることが多く、原因がはっきり分からない「脳」という体の病気と考えるべきものでしょう。うつ病はいまだ分からない点も多くありますが、病態メカニズムの解明が進んではいます。
うつ病の治療には、主に「抗うつ薬」を使用します。脳の中にあるノルアドレナリンやセロトニンといった神経伝達物質のバランスの調整をする薬剤ですが、脳の中のノルアドレナリンやセロトニンの濃度はすぐに変化するにもかかわらず、うつ病の症状改善には一般的には1ヶ月以上の継続使用が必要なのです。そのため、ノルアドレナリンやセロトニンの濃度が増大することではなく、その先にある細胞内情報系の変化を解した遺伝子発現の変動が、うつ病の症状改善と密接に関連していると考えられています。脳の神経細胞の分化や維持に対する重要な役割を担っているBDNF (brain-derived neurotrophic factor:脳由来神経栄養因子)というものが、抗うつ薬やストレスの標的遺伝子である可能性が報告されています(1)。抗うつ薬は、BDNFを介して神経新生(neurogenesis)を促進することが、その効果の一部を担っている可能性があるため、うつ病の病態メカニズムと神経新生との密接な関与が指摘されています。

(1) Duman RS, Monteggia LM.(2006) A neurotrophic model for stress-related mood disorders. Biol Psychiatry. 59(12):1116-27.




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